前立腺針生検について

当院における前立腺針生検

 前立腺癌の診断は、多くの施設において直腸から超音波ガイド下に前立腺の組織を針で10-12か所採取すること(生検)により行います。当院ではその診断精度を高めるために、新しい方法で前立腺針生検を行っています。

 

 


 

従来当科では、前立腺の針生検は12か所で行ってきました。使用してきた生検針は、最大で17mmの前立腺組織を取ることができるものです。

我々はこれまで経直腸生検における様々な生検方法のシミュレーションを行ってきましたが、前立腺生検針の組織採取部位を長くする事で、より診断精度の高い前立腺生検が行えることを明らかになっています。

経直腸的に生検を行う場合、前立腺組織の深さは20mm以上あることが多く、これまで使用されてきた生検針では前立腺腹側の癌の検出や評価が困難でした。当施設では、タスク社と開発した、組織採取をより多くかつ安全に行える生検針を、用いた生検を行っております。作成した生検針の組織採取可能長は25mmで、以前より約8mm前立腺組織を採取する事が可能です。

 

当院倫理委員会の承認のもと、2013年06月より開始し、現在(2014年10月)までに250名(生検患者の約95%)の方に使用しております。

安全性に関しても、肉眼的血尿、発熱、検査後直腸出血などの合併症は、17mmの生検針と比較して有意な差を認めず、検査時の痛みに関してのアンケートでは疼痛の悪化がないことも分かっております。

今後も生検針に関する研究を続け、診断精度の高い方法を行い、患者みなさまに有益となる生検方法を提案していこうと考えております。

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