結石治療について

尿路結石症について

尿路結石症は30〜60歳代の男性に多くみられる疾患で、上部尿路結石(腎結石、尿管結石)と下部尿路結石(膀胱結石、尿道結石)に分けられ、上部尿路結石が全体の約96%を占めています。上部尿路結石の場合、腰背部痛、血尿などの症状が出現することが多く、嘔気や嘔吐を伴うこともあります。7mm以下の大きさであれば約60%は自然排石が期待できますが、排石しない場合は、腎機能障害や尿路感染による腎盂腎炎を引き起こす可能性があるため、結石治療が必要になります。当院では上部尿路結石に対する治療として、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)、経尿道的尿管結石破砕術(TUL)を行っています。

体外衝撃波結石破砕術(ESWL)

 ESWLは、体外で発生させた衝撃波を集束させて、これを腎結石や尿管結石に伝え、結石を砂状に破砕する治療法です。そして砂状になった結石は、尿の流れとともに自然に排出されます。すでに多くの方々がこの治療法を受けており、その安全性は広く確認されています。ESWLの利点としては、全身麻酔や腰椎麻酔などの麻酔の必要がないこと、身体に傷をつけず低侵襲な治療であることですが、欠点としては、結石の部位によりESWLの適応とならない場合があること、完全破砕率がTULに比べると劣ることです。

経尿道的尿管結石破砕術(TUL)

TULは金属製の硬性尿管鏡を尿道から膀胱、尿管へ挿入して、結石を直接カメラで確認しながら、レーザー(Ho.YAGレーザー)を用いて少しずつ結石を破砕し、バスケットカテーテル(結石をつかむ器具)にて抽石する手術法です。直接カメラで結石を確認しながら行う手術なので、ESWLに比べて確実に結石破砕、抽石が可能です。硬性尿管鏡は観察範囲が限られるため、腎結石を破砕することはできませんが、当院では軟性尿管鏡による結石破砕術(f-TUL)の導入により腎・尿管のほとんどすべての部位の結石をより高い確率で、かつより安全に治療することが可能になりました。

 

当科におけるTULおよびESWLの治療成績

■TUL

  2011年 2012年 2013年 2014年
(9月現在)
症例(例) 76 60 60 45
《腎結石》
28 16 20 7
《尿管結石》
48 44 40 38
結石破砕率(%) 75 80 78.3 91.1
《腎結石》
53.5 56.3 55 57.1
《尿管結石》
87.5 88.6 90 100

■ESWL

  2011年 2012年 2013年 2014年
(9月現在)
症例(例) 48 68 66 44
破砕有効率(%) 75.0 82.4 68.2 75.0
  • 診療のご案内
  • 学生研修医の皆さまへ