PK-PD 解析について

抗菌薬の臓器移行性についての検討〜前立腺組織中薬物動態力学からの検討〜

PK-PD 解析について

尿路感染症に対しては種々の抗菌薬が使用されているが、抗菌薬の臓器移行性についての検討は少ない。

准教授 中村、助教 西川、小林を中心に、抗菌薬の適正使用するために、カルバペネム系抗菌薬であるDoripenem(DRPM)の前立腺組織への詳細な移行性の検討および薬物動態-薬力学(pharmacokinetics-pharmacodynamics:PK-PD)評価を国内外で初めて実施した。抗菌薬の血漿中および標的臓器中の濃度を経時的測定することは、全身循環から標的臓器への移行性と標的臓器における抗菌薬の詳細な薬物動態特性を明らかになり、さらに感染部位の主要原因菌のMIC値やカルバペネム系抗菌薬の薬力学パラメータであるtime above the minimum inhibitory concentration (T>MIC)を組み合わせることにより治療効果を予測・評価し、適正な投与法を選択できることを証明した。

meropenem(MEPM)、piperacillin-tazobactam(PIPC/TAZ)、pazufloxacin(PZFX)、flomoxef Sodium(FMOX)についても前立腺組織への詳細な移行性の検討および薬物動態-薬力学(PK-PD)評価を行っており、これらの研究は国際学会、国内学会でその成果を発表している。泌尿器系臓器に対する抗菌薬移行性の研究は、tissue-targeted PK-PD理論に基づいた抗菌薬適正使用のみならず、耐性菌発現抑制にも寄与するものと考える。

  

【論文】

1. Determination of doripenem penetration into human prostate tissue and assessment of dosing regimens for prostatitis based on site-specific pharmacokinetic-pharmacodynamic evaluation. Nakamura K, Ikawa K, Nishikawa G, et al. J Chemother. 2012 Feb;24(1):32-7.
2. Prostatic penetration of meropenem in humans, and dosage considerations for prostatitis based on a site-specific pharmacokinetic/pharmacodynamic evaluation. Nishikawa G, Ikawa K, Nakamura K, Sumitomo M et al. Int J Antimicrob Agents. 2013 Mar;41(3):267-71.

 

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